新田
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竹富島での僕の定宿。水牛車の新田観光もこの宿の系列(宿泊者に割引あり)。西桟橋にも近く、島内のアクセスも便利。

畳12畳ほどある広い縁側がこの宿最大の魅力。昼は爽やかな風が吹き抜けるこの場所で読書や昼寝をし、夜は夕涼みをしながら三線を弾いて、旅人や島の人たちと酒を酌み交わす。この空間で過ごす夏のひと時は、僕にとって何物にも代え難い最高の時間だ。 都会の日常で忘れてしまった、子供の頃の夏休みの記憶を思い起こさせてくれる場所。

おばあは島の神事を司る巫女さんであり、何かしら特別な品格を感じさせる人物。ゆんたくの際などは島の言い伝えや神事に関する話、離島ならではの様々な事情など、いろいろな話を聞かせてくれる。どの話も堅苦しくはなく、ウィットに富んでいて面白いのだ。

二代目のひさしさんは三線の名手。ゆんたくの際には素晴らしい三線と唄を披露してくれる。この人の唄には特別なオーラ、というか重みがある。僕の三線の道は、この宿の縁側でひさしさんの唄を聴いたところからスタートした。

由緒ある宿に惹かれて集まるのか、何気に宿泊者の質も高いと思っている。台風でメチャクチャになった島の片付けや、祭りの翌朝の清掃活動に新田荘宿泊者総出で参加したのは僕にとって良い思い出。大概初めて会った人ばかりなのだけれど、宿泊者同士の不思議な連帯感があるのが嬉しい。そういった素晴らしい時間をともにした仲間の中には、東京に戻ってからも定期的に遊んだりする人もちらほら。

相部屋にしないスタンスなので、その辺りを重視して新田を選ぶ方もいる。建家が古いのは否めないが、ヘルパーさんとおばあが掃除と洗濯を頑張ってくれているおかげで清潔感がある。また11年にはトイレと水回りがリフォームされ、ずいぶんと使いやすくなった。

宿主催のゆんたくは、ひさしさんの予定とその日のメンバー次第。2〜3日に1回はあると言ったところだろうか。ゆんたくが無い日は縁側でビールでも飲みつつ周りの宿泊者も巻き込めば、自然とゆんたくへの流れができるだろう。

【店舗情報】
沖縄県八重山郡竹富町字竹富347番地
Tel:0980(85)2201
島の祭事行事の際には休業があるので要確認

新田荘Blog → こちら
新田観光ウェブサイト内 新田荘案内 → こちら




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